エンシェントワンシートと呼ばれる大き目のシートには、果たすべきクエストが書かれています。
クエストのいずれも強力な旧支配者達を退けたり封印することで、クエスト達成となりますが、このシートは表側から始まり、邪神の目覚めと共に裏面に突入します。
邪神の種類によっては裏返った時点でゲームオーバーというのもありますが、裏返ってからでも、回避策が残されていることが多いです。
もっとも、クエスト達成へのハードルは上がります。
もちろん、できることなら表側の間に復活を阻止すべきですが、スリルある臨場感を味わえるという意味では、クトゥルフ神話好き達にとっての真骨頂は裏返った後と言えるかもしれません。
なお、クトゥルフ神話関連モンスターを知るのにオススメの書籍は色々あるのですが、もっぱらこの二点『クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム』と『クトゥルフ神話図説 大型本』が分かりやすくてオススメです(マレウス・モンストロルムはTRPGのゲーマー向けですが、合わせて読むと分かりやすいです)。ただ、いずれも絶版なので、少々、手に入りづらいかもしれません。手に入るようならぜひどうぞ。
追記:エルドリッチホラーの発売順
このゲームの発売順について、EH非公式エラッタ管理人様からお教え頂けました。正式なルールについても教わることが多く、とてもお世話になりっぱなしです。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。
エルドリッチホラーは拡張の順番に関係なく全て混ぜてプレイする
基本ルールセットの旧支配者達から4枚
基本ルールセットには4枚のエンシェントワンシートが用意されています。
クトゥルフ(cthulhu):海からの狂気
地水火風のエレメンツ属性としては水に属します。
太平洋のポナペ沖にあるルルイエと呼ばれる海底神殿に眠っています。
星々が正しい位置を取り戻すと目覚めると言われており、「ダゴン」や「深き者」など、下位種族にまで広く崇拝される対象です。
基本セットにて用意されています。
まだ挑戦していないので難易度は不明。というか、最初のセッションに偶然当たりました。
読む限りでは正気度がキツそう。特に裏返った時とか、全滅しかねない内容…。
そこがいかにもクトゥルフチックですけどね。
アザトース(Azathoth):魔王
知性を失い、銀河の中心で蠢く存在です。
盲目なる痴愚神とも呼ばれ、多くの力ある存在を生み出したと言われます。
基本セットにて用意されています。
アザトースの場合、復活するまでの時間制限が長い代わりに、復活して裏面になると問答無用で世界が破滅して終わります。
ガイドブックには「最初はアザトースから始めるのが良いでしょう」と書かれている通り、難易度は低めに設定されています。
シュヴ=ニグラス(Shub-Niggurath):森の黒山羊
地水火風のエレメンツ属性としては地に属します。
クトゥルフ神話の作中ではあまり出てきていないので、どのような容姿なのかがはっきりしていません。
実はあまり知られていませんが、聖書に出てくる「淫らな女」「獣に跨がる大いなるバビロン」のことがシュヴ=ニグラスと言われています。
基本セットにて用意されています。
難易度はまあまあ高め。
とにかくモンスターが多く生み出されるので、バンバン出てくるのをどんどん倒して進んでいくことになります。派手なアクションが好きな人には良いかも。
途中で倒す速度が追い付かなくなると、世界中がモンスターで溢れかえってくるという、怖い状況も楽しめるクエストです。
ヨグ=ソトース(Yog-Sothoth):戸口に潜むもの
基本セットにて用意されています。
凄く苦労して、ようやくクリアした思い出があります。
表面だけですんなりクリアできれば良いのでしょうが、なかなかそう素直にいかないようできており、特に裏面になった後で、対決できる条件を整えるのが大変だったりします。
拡張セット『失われた知識』の旧支配者達から1枚
イグ(Yig):蛇の父
ざっと見ていくと、知識を必要とするイベントが多そう。意志力判定や毒による筋力判定も多いようです。
拡張セットとしては基本ルールの後に出てきただけあって、先の四体のエンシェントワンに付随した追加のカードがかなり入っています。基本ルールをさらにやり込みたい人にも良いと思います。
拡張セット『狂気の山脈にて』の旧支配者達から2枚
『狂気の山脈にて』では2枚の拡張セットが用意されています。
ざっとしか見ていないのですが、拡張セットのクエストの中にはかなりエグいものがあったので、挑戦する時は、かなり気を引き締めてかからないとまずいと思いました。
古のものどもの再来(Elder Things):かつての支配種族
数値的には、アザトースよりも時間制限が長いように見えますが、内容をよく読むと攻略しなければならないクエスト数が多いように見えます。
加えて、裏面がいきなりの破滅ではないですが、まあまあ達成が困難と思われる内容です。
イタクァ(Ithaqua The Wendigo):風の乗り手
地水火風のエレメンツ属性としては風に属します。
水に対するクトゥルフがいるように、風の眷属ではハスターがトップです。
そのハスターに使えていると言われているイタクァですね。
北米の精霊「ウェンディゴ」と同一視されている存在で、伝承では身の丈5メートルは下らない巨人の姿をしているのだとか。
こちらもまだ挑戦していないので、難易度は不明ですが、裏返った時の条件がキツそうです。
南極で覚醒したイタクァがアフリカの奥地に到達すると世界が破滅するが、南極からアフリカ奥地まで、それほど距離がありません。
いかに対決できるよう条件を揃えられるかが肝かな、と思っています。
拡張セット『神秘の遺跡』の旧支配者達から1枚
惑星直列(Planetary celestial meetings):天体の会合
プレイ記録はこちら。
ゲームの勝利条件が他のエンシェントワンと違います。大体はクエストカード3枚をクリアで勝利なのですが、この「惑星直列」では2枚クリアで裏返り、裏面になってからの最終クエスト(スペシャルイベントカード)に挑むというもの。
クエストの中にはクルートークンの他に呪文カードをセットで捨てないといけないものがそこそこあり、それにぶつかると呪文カードを持っていないと苦しみます。
拡張セット『アンダーピラミッド』の旧支配者達から2枚
エルドリッチホラー 拡張 アンダー・ザ・ピラミッド 完全日本語版
ネフレン=カ(Nephren-Ka, “The Black Pharaoh”):暗黒のファラオ
アブホース(Abhoth):汚物の源
※『和題未定(Signs of Carcosa)』 2022年9月時点、日本未発売
まだ未発売です。日本語訳が出たら購入予定。
拡張セット『ドリームランド』の旧支配者達から2枚
アトラック=ナチャ(Atlach-Nacha):夢を紡ぐもの
hennriamiは導入カード「星から読めるもの」を引いてしまい、ただでさえゲートが出やすいのに、さらにエグいことになりました。せめて導入カードを選んで難易度調整して始めるのをオススメします。
ヒプノス(Hypnos):眠りの王
『和題未定(Cities in Ruin)』 2022年9月時点、日本未発売
まだ未発売です。日本語訳が出たら購入予定。
拡張セット『ニャルラトテップの仮面』の旧支配者達から2枚
更新世以前(Before the world is updated):昇りし星の結社
ニャルラトテップ(Nyarlathotep):這い寄る混沌
※発売順に並べていますが、日本で発売されているもののみを掲載しています。日本語版が発売される度に追記していきます。
どの順番でも楽しめますが、基本ルールセットは必要なので、その点のみお間違えないようご注意下さい。
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